みなさん、日本人は保険が好きだと思っているかもしれません。しかし、保険が好きなのは日本人だけではありません。
今回は、現在の保険市場と今後の見通しを考察していきましょう。
まずは、世界の生命保険市場・損害保険市場からみていきましょう。
世界の生命保険市場・損害保険市場
世界の生命保険市場・損害保険市場の国別ランキングをみてみましょう。圧倒的No.1は米国です。
米国だけ保険料の桁が一桁違います。日本は、第3位に位置しています。
続いて、生命保険加入率をみてみましょう。
ニッセイ基礎研究所「https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=73046?pno=2&site=nli」
2022年時点で生命保険加入率が最も高いのは台湾です。台湾有事のリスクもあり生命保険への加入率が増加していると推測されます。増加率はマレーシアが1番高い結果になっています。アジア地域は経済成長も相まって保険への加入率も増加しています。
日本は2022年時点で62%の加入率となっています。
2023-2033年収入保険料平均増加額(見通し)
ニッセイ基礎研究所「https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=75972?pno=2&site=nli」
2033年までに全世界では平均増加率は生保4.7%、損保5.0%となる中、アジアは、生保6.4%、損保7.2%と、世界を牽引することが予想されている。中でも、中国は生保7.1%、損保8.2%、さらにインドは、生保12.7%、損保13.2%と大幅な増加が続くことが予想されている。
日本では、生保2.2%、損保2.3%の成長が見込まれています。
では、続いて日本国内の3代保険会社を比較してみましょう。
日本国内の保険会社比較(2022年3月末時点)
企業名 | 時価総額 | 売上高 | 純利益 | 売上高 純利益率 |
東京海上ホールディングス | 7兆1188億円 | 6兆6486億円 | 3764億47百万円 | 5.66% |
MS&ADインシュアランス グループホールディングス | 3兆556億円 | 4兆8922億円 | 2017億27百万円 | 4.12% |
SOMPOホールディングス | 2兆3375億円 | 3兆8463億円 | 1424億82百万円 | 3.70% |
日本国内で圧倒的なトップは東京海上ホールディングスです。東京海上ホールディングスは、海外利益比率も5割を超えており、世界の保険市場の成長を取り込むポテンシャルは十分にあります。
保険会社は高配当株としても注目しており、今後この3社を企業分析して投稿します。ぜひ、ご覧ください。